美しいという事についてずっと考えていた。


「きれい」ではなくて、「美しい」という事について考えていた。


きれいと美しいの違い。


両方の言葉が混同されているように思う。


それに抵抗がある。


きれいさは目で見るもの、美しさは体で感じるもの。


そう勝手に思っている。


自分の目指すものは美しいものであってきれいなものではない。


建築で初めて心から美しいと思えるものに出会った。


南フランスのほんとに何もないところにあるル・トロネ修道院。


空間が呼吸していた。


1人の顔でも様々な表情があるように、この空間は様々な表情を見せてくれる。


よく笑う人の顔に笑い皺が出来て、年を重ねるごとに良い顔になっていくように、


この建築には性格がにじみ出て良い顔をしていた。


800歳にはなるだろうこのおじいちゃんの中で何時間も時間を忘れてただぼーっとしていた。


こんな建築をつくりたいと心から思う。







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